2020 Spring Summer Paris Collection Review
DAY 2
2020SS パリメンズファッションウィークの様子をカメラマン井上が独自の視点でレビュー
2日目は11BY BORIS BIDJAN SABERI、BORIS BIDJAN SABERI、nude:masahiko maruyama、iolom、DEVOA、ISAAC SELLAM、individual sentiments、Bergfabelの様子をお伝えします

今回の出張は別の場所に宿泊している小山さんをのぞく、2区のアパートメントの1室が私を含めた5人の生活拠点でした。
時差ボケに加え、前日の疲れが残っているせいでしょう、目覚ましのアラームに反応しないまま眠り続けてしまいました。
私はリビングのソファーベットがこの旅の寝床だったので、皆さんにうるさい思いをさせてしまいましたね、この場を借りて、改めましてすいません。笑
さて、朝から前日の総括と本日の予定についてのミーティングを終え、パリ展示会2日目がスタートしました。

1.毎シーズン人気の小物も数多く揃える
2.ベーシックな印象のものも多い今シーズン
3.思わず目を引く鮮やかなレッド
4.メタリックなバッグをリリース
5.人気の高いスニーカーは要チェック

11 by BORIS BIDJAN SABERI / Country of origin : Spain

ショールームに入るとスニーカーのラインナップがズラリと並ぶ。
帽子や靴下、バッグといった小物も豊富に揃えるこのブランド。
服だけでなく小物類においても、目を引くのは各アイテムに用意されたレッドカラー。
特に、パーカーや帽子に採用されているものは発色が良くとても鮮やかで美しい。
シューズやアウターではムラ感のあるレッドを採用しており、こちらのカラーも前者に引けを取らない魅力があった。
全体的なウェアについては今までのストリート感は少し弱まったかなという印象ですがブランドならではの雰囲気は失わず。
おなじみの11byBBSらしい裾を絞って変化を持たせられるパンツもリリース。
着やすさがアップしたことで新しいファンも増えそうな予感のコレクションではないでしょうか。

BORIS BIDJAN SABERI 写真集

BORIS BIDJAN SABERI / Country of origin : Spain

11byBBSのフロアからひとつ上がると、そこがBORIS BIDJAN SABERIの展示スペース。
スタッフから撮影は固く禁じられているため文章のみのレビューとなります。
ラグジュアリーで重厚な雰囲気の中展開されているショールーム。
スペースの一角にはレッドカラーのアイテムだけが置かれたゾーンも用意されており、11byBBSに引き続き、赤という色が持つパワーを改めて感じさせられる見せ方にも惹かれました。
レザージャケットは質感も良く、思わず生唾を飲み込むほどのクオリティ。
アイテムとしてはリバーシブルのものが興味深く、気になるところではないでしょうか。
細身のシルエットで作られたウェアや、ブランド個性溢れるパンツなど。
BORIS BIDJAN SABERIのカッコ良さを感じずにはいられない20SSコレクションとなっております。

1.2020SSコレクション
2.2020SSコレクション
3.ボタンのサイズや並びが不規則なジャケット
4.ユニークな鳥柄
5.背面のファスナーでギミックをプラス
6.黒と赤の配色が美しいパンツ

nude:masahiko maruyama / Country of origin : Japan

ブラックとホワイトのモノトーンをベースに展開するnude:masahiko maruyamaのコレクション。
そのなかでもひときわ目立っていたのは、多くの種類の鳥が描かれたシャツ。
ダークカラーが多いアイテムの中の可愛らしさといったギャップを感じさせるこちらのシャツが個人的には割とツボでした。
その他、ファスナーを配することでギミックを組み込んだアウターや、リズムをつけて並べられたフロントボタンが特徴のジャケットなど、興味を引くアイテムを多数展開していたのが印象的。
トップスもパンツもディティールの作りやデザイン、生地の持つ表情など他ブランドとはまた違う個性が光ります。
The R店長の桃谷さんも納得のnude:masahiko maruyama、20SSコレクションは注目の的ですのでお楽しみに!

1.アップルウォッチのバンドはカラーも豊富
2.一番手前はしっとりした手触りのシルクバッグ
3.ルーペやマッチをネックレスへと落とし込んでいる
4.今シーズンのテーマを象徴するようなコンパスモチーフ

iolom / Country of origin : Japan

nude:masahiko maruyamaと同じスペースに設けられているのは、サバイバルをテーマに考えられたコレクションを展開したiolom。
実際に火をおこすことのできるネックレスやコンパスのついたネックレス、ルーペリングなどユニークなプロダクトをリリース。
コレクションはもちろんそうですが、毎回驚きと楽しさを含むアイディアを生み出すデザイナー坂本氏からの実演を交えてのコレクション紹介が真摯にモノづくりに打ち込む人柄が見えたような気がします。
その他、バッグでは新しいタイプの形やDEVOAのシルク生地を使用したモデルも。
インテリアでも提案を見せるなど、繊細なプロダクトの中に込められた稀有な才能を発揮し続ける坂本氏の展開するiolomは要チェックです。

1.ショールームに並ぶコレクション
2.今シーズンも特徴的な生地が多く並ぶ
3.クラシックな雰囲気の20SSコレクション
4.落ち着いた配色の星座モチーフのシャツ
5.パンツの種類も豊富

DEVOA / Country of origin : Japan

近年のシーズンでは、ミリタリースタイルを提案していたDEVOA。
20SSコレクションではまずストライプや柄の入った生地を使ったアイテムが目を引いた。
先日FAS-MEDIAでデザイナー西田氏の特集を組みましたが、その流れを経てから聞く20SSコレクションの 説明は生地へのこだわりをより一層感じられ、つくりやバランスにも抜かりのないことがよくわかる。
全面に星座をモチーフにした柄の入ったシャツにも注目。
こちらは生地を裁断するにあたってとれる柄が違うので同じ作品でもひとつとして同じものはないとか。
その他、ニットの背面も独特な作りなので是非楽しみにしてもらいたい。
パンツも型数が多くそれぞれ個性にあふれている印象です。
シューズではサボが登場。
ブラック、ブラウン、グレーとカラーバリエーションも渋く、フィット感も試してみたいところ。
20SSコレクションでも期待を優に超えてくるDEVOAならではのプロダクトが続々とリリースされていました。
あと個人的な感情なのですが、あぁ、やっぱりDEVOA好きだなあと。

ISAAC SELLAM / Country of origin : France

ISAAC SELLAMも撮影や写真の公開はNG。
文章のみのレビューとなりますのでご了承くださいませ。
20SSのISAAC SELLAMは得意のレザージャケットはさることながら大胆なシームがポイントのリフレクター素材を使用したアウターに注目。
カットソーもムラのあるダルトーンブルーが美しい色を放っていました。
展示会後半にはISAAC本人から実際の作業場も覗かせてもらえるなど、見応えのある光景を皆さんに写真でお伝えできればと思う場面もありましたが...。
何はともあれISAAC SELLAM 20SSのコレクション。
前述しましたプロダクト等、楽しみにお待ちくださいませ!

1.個性豊かな20SSコレクションもさらりと着こなすモデルのポール
2.ブランドらしい淡いカラーも健在
3.いくつかの色を織り交ぜた表情のある生地と膝の特徴的なパターンを採用したパンツ
4.20SSコレクションスワッチ

individual sentiments / Country of origin : Japan

少し離れたのどかな雰囲気の場所、アットホームなフロアに展示会場を構えているindividual sentiments。
20SSのコレクションはindividual sentimentsのブランドアイデンティティを感じるシーズンでした。
ロング丈のアウターと、淡いカラーのカットソーやシャツ。
パンツの膝部分には動きやすさを考えられたパターンを採用したものなど。
柄物や立体感のある個性的で表情豊かなファブリックなど生地に関しても気になるポイントは多数。
女性デザイナーならではの柔らかく上品な印象のデザインで作り上げられたプロダクトは、いつでも揺らぐことのない流麗なメンズウェアのスタイルを確立している。
フィッティングにはこのブランドではおなじみのモデルでありますポールさんに協力していただき撮影。
20SSコレクションを着こなしたポールさんを撮影しているうちに、ますますindividual sentimentsの魅力に惹きつけられました。

1.ブランドが持つウェアのイメージ
2.シャツは種類も豊富にリリース
3.セットで揃えておきたいジャケット、ベスト、パンツ
4.シャツはストライプが入ったものも

Bergfabel / Country of origin : Italy

20SSコレクションより取扱スタートするイタリア人デザイナーKlaus PlankによるブランドBergfabel。
デザインはクラシック。
イタリアオリジナル生地を使用して作られたプロダクトとハンドメイドならではの素朴な風合いを感じられる仕上がりはブランドのこだわりを注ぎ込まれていることが感じられます。
ジャケット、パンツを豊富に揃えており、シャツに関しても様々なタイプの襟を揃えるなどバリエーションを用意。
セットアップで着こなせば確実に決まる1スタイルを表現できるブランド、といった印象でした。
伝統的なイメージとハードワークウェアに使用されるような素材の風合いを活かしながらも、整然とした雰囲気を醸し出すBergfabelに注目です。


8ブランドまわり、これにて2日目は終了です。

1日目からそうですが、こうやって展示会に参加していると常にブランドオリジナリティーを注ぎ続けるデザイナーの方達がたくさんいらっしゃることが感じられます。
特にデザイナーさんの生の声を聞けるという経験は貴重なものですよね。
皆様に全てをお伝えするには私はまだまだ力不足ですが、ほんの少しでも伝わればと思いながら取り組んでおりますので大目にみてくださいませ。

ところで、桃谷さんと高島さんは基本的に同じブランドを見てまわり、宿泊しているアパートでも同部屋、そして子持ちのパパという似た境遇にいることでシンパシーを感じることが多いのか、側から見ているとこのパリ出張の間にどんどん仲良くなっていった気がします。笑



3日目はHannibal.、Parts of 4、HAMCUS、Yohji Yamamoto、STEPHAN SCHNEIDER、Daniel Andresenの様子をお伝えします